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このように熱電対による温度測定には、ADCによるデジタイズ前に高度なアナログ信号処理技術と、複数の高精度デバイスが必要になることがおわかりいただけるだろう。 |
MaximのMAX31855は、前項の検討事項に戸惑うことなく、熱電対による温度測定回路を簡単に構成でき、高精度な温度測定を可能にする。ブロック図を見ていただければわかると思うが、前項の回路例に示されている機能がすべて搭載されている。加えて、フォールト検出回路、MCUとの通信のためのSPIインタフェースを備えている。 特 長 ・熱電対温度測定に必要なすべての機能をワンチップに集積 ・自動冷接点補償、較正不要 ・J、K、N、S、T、R、Eタイプの熱電対をサポート ・-270℃から+1800℃の測定が可能 ・高性能14ビットADCにより、±2%精度、分解能0.25℃を達成 ・3線SPIインタフェース ・熱電対の開放、短絡(GNDまたはVcc)を検出 ・小型8ピンSOパッケージで、外付け部品は電源バイパスコンデンサのみ ・3.3V電源、動作温度範囲:-40℃~125℃ |
MAX31855を使ったMaximのペリフェラルモジュール: MAX31855PMB1 ワンチップ熱電対-デジタルコンバータ ![]() |